1972‐73 / RUNNING
INTRODUCTION
1972-73年のBlue Ribbon Sports / Nikeカタログを見ると、Cortez Familyは想像以上に細かく分類されている。
Leather Cortez。
Nylon Cortez。
そしてさらに、
Leather Cortez I
と
Leather Cortez II
が存在する。
これは単なるカラー違いではない。
初期Nikeは同じCortezという設計思想を維持しながら、足型そのものを変えたモデルを展開していた。
No.015では、その最初の系統であるLeather Cortez Iを記録する。
Cortez Iという独立モデル
Leather Cortez Iは、
1972-73年カタログに独立した商品名として掲載されている。
ここで重要なのは、
「I」が後からコレクターによって付けられた呼称ではないことである。
当時のNike自身が、
Leather Cortez I
として区別していた。
つまり初期Nikeは、すでにCortez Family内部を複数の設計へ細分化していたことになる。
Flat Last
Leather Cortez Iで最も重要なのは、
Flat Last
である。
カタログ資料では、Cortez I系統にフラットラストが採用されていることが確認できる。
ラストは靴の形状を決定する基準である。
つまりCortez Iは、単なる素材違いではなく、足型そのものに特徴を持ったモデルだった。
Wide Toe Room
Leather Cortez Iには、
Wide Toe Room
も確認されている。
これは後のCortez II系統との比較で特に重要になる。
初期Nikeは、
- 足先に余裕を持たせる設計
- 足先を絞る設計
の両方を用意していた可能性がある。
Leather Cortez Iは、その中でも広めのトウ空間を持つモデルとして位置付けられる。
Leather Upper
モデル名が示す通り、
Leather Cortez Iは
Leather Upper
を採用する。
1970年代初頭のNikeでは、
ナイロンとレザーの両方が使用されていた。
Leather Cortez Iは、そのレザー系統の一つとして存在していた。
Cortez Familyの進化
No.011のCortezは、シリーズ全体の基準点である。
しかしCortez Iまで来ると、Nikeはさらに細かな商品設計を始めている。
単に素材を変えるだけではない。
ラスト。
トウ形状。
フィット感。
そうした部分まで差別化していたことが見えてくる。
Leather Cortez IIとの関係
Leather Cortez Iは、
後の
Leather Cortez II
を理解するための基準でもある。
現在確認できている資料では、
Cortez I
- Flat Last
- Wide Toe Room
Cortez II
- Curved Last
- Narrow Tapered Toe
という違いが存在する。
つまりIとIIは番号違いではなく、設計思想の違いを持った別モデルだった可能性が高い。
WHY IT MATTERS
Leather Cortez Iの重要性は、
初期Nikeがすでに足型の違いを商品として展開していたことを示している点にある。
現在のランニングシューズ市場では、
幅広モデル
レギュラーモデル
レーシングラスト
などの考え方は珍しくない。
しかし1972-73年の段階で、その萌芽が見えている。
SOLEVAULT VIEW
Cortez Iという名前は地味である。
しかし資料としては非常に面白い。
有名なCortezだけでは見えない、
初期Nikeの商品設計思想が残っているからだ。
Flat Last。
Wide Toe Room。
こうした情報は、現存個体だけでは分からない。
当時のカタログと合わせて初めて見えてくる。
Leather Cortez Iは、
Cortez Familyを復元する上で欠かせない一足である。
ARCHIVE DATA
MODEL|モデル名: Nike Leather Cortez I
PERIOD DESIGNATION|当時の商品表記: LEATHER CORTEZ I
YEAR|確認年代: 1972-1973
ROOM|分類: RUNNING
TYPE|用途: Running Shoe
UPPER|アッパー: Leather Upper
LAST|ラスト: Flat Last
TOE ROOM|トウ空間: Wide Toe Room
SERIES|シリーズ: Cortez Family
RELATED MODEL|関連モデル: Leather Cortez II
BRAND|ブランド: Nike
ORGANIZATION|当時の組織: Blue Ribbon Sports / Early Nike
SOURCE STATUS|資料確認状況: DOCUMENTED / PARTLY CONFIRMED
CURRENTLY CONFIRMED|現在確認できていること
1972-73年のBlue Ribbon Sports / NikeカタログにLeather Cortez Iの名称が掲載されている。
Leather Cortez IにはFlat LastおよびWide Toe Roomが採用されていたことが確認できる。
またCortez Familyの一員として展開されていた。
CURRENTLY UNCONFIRMED|現在未確認のこと
正式品番。
当時価格。
製造国。
製造工場。
ソール仕様。
ヒール構造。
生産数。
全カラー展開。
SOURCES|資料
Blue Ribbon Sports / Nike Product Catalog, 1972-1973
Leather Cortez I、Leather Cortez II、Nylon Cortez I、Nylon Cortez IIの掲載を確認。
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