MENU

No.013|Nike Nylon Cortez(ナイキ ナイロン コルテッツ)|1972-1973

1972‐73 / RUNNING

目次

INTRODUCTION

Nike Cortezを語るとき、多くの場合はレザーアッパーの姿が思い浮かぶ。

しかし1972-73年のBlue Ribbon Sports / Nikeカタログを見ると、Cortezは一種類ではない。

その中には、

Nylon Cortez

も存在している。

これは単なる色違いではない。

素材そのものを変えた独立仕様であり、初期Nikeが同じ基本設計を異なる方向へ展開し始めていたことを示している。

No.011で記録したCortez。

No.012で記録したSuper Cortez。

そしてNo.013では、Cortez Familyの中でも軽量化を象徴するモデルの一つであるNylon Cortezを保存する。


Cortez Familyは最初から複数存在していた

1972-73カタログを確認すると、

Cortez

Super Cortez

Leather Cortez

Nylon Cortez

Leather Cortez I

Nylon Cortez I

Leather Cortez II

Nylon Cortez II

Suede Cortez Deluxe

などが掲載されている。

これは非常に重要である。

現在では「Cortez」という一つの名前でまとめられがちだが、当時のNikeはすでに複数仕様を同時展開していた。

Nylon Cortezはその一部ではなく、その事実を示す証拠の一つでもある。


Nylon Upper

このモデル最大の特徴は、

Nylon Upper

である。

1970年代初頭のランニングシューズ市場では、軽量化は重要な開発テーマだった。

レザーは耐久性に優れる一方で重量が増える。

一方ナイロンは軽く、柔軟性も高い。

初期Nikeは同じCortezの設計をベースにしながら、異なる素材による選択肢を用意していた。

Nylon Cortezは、その考え方を最も分かりやすく示している。


Cortezの設計思想は受け継がれていた

素材が変わっても、Cortez Familyの基本思想は変わらない。

No.011で確認したように、Cortezには

thick long-wearing outer sole

full-length sponge midsole

elevated heel

という設計思想が存在した。

Nylon Cortezもまた、その流れの中に位置付けられるモデルである。

SOLEVAULTでは、ナイロン化によって何が変わり、何が変わらなかったのかを今後の研究課題として残す。


軽量化という1970年代Nikeのテーマ

1972年のNikeカタログを通して見ると、

Marathon

Flyte

Boston ’73

Road Runner

Obori

など、多くのランニングモデルに軽量化への意識が見える。

Nylon Cortezもその文脈で理解できる。

Nikeは単に一つのランニングシューズを売ろうとしていたのではない。

用途や好みに応じて複数の選択肢を用意し始めていた。


Leatherとの違い

Nylon Cortezの存在によって、

Leather Cortezの存在もより意味を持つ。

もしLeatherしか存在しなければ、それが標準仕様になる。

しかしNylon Cortezが存在することで、

Nikeは当時すでに素材による差別化を行っていたことが分かる。

つまり初期Nikeは、

「一つの正解」

ではなく、

複数の答え

を同時に市場へ出していた。

MarathonとOboriの関係にも似ている。


Cortez Familyの拡張は続いていた

さらに興味深いのは、

Nylon Cortezで終わらないことである。

同じカタログには、

Nylon Cortez I

Nylon Cortez II

も確認できる。

つまりNikeは、

ナイロン仕様そのものも発展させていた。

SOLEVAULTでは、それぞれを独立アクセッションとして扱う。

Nylon Cortezを記録することは、後のIやIIを理解する基準点にもなる。


WHY IT MATTERS

Nylon Cortezの価値は、希少だからではない。

このモデルを残すことで、

1972-73年のNikeがすでに素材違いによる商品展開を行っていた

ことが見えてくる。

現在のNikeには無数のバリエーションが存在する。

その発想は突然生まれたものではない。

Nylon Cortezのようなモデルを見ると、その考え方がすでに1970年代初頭に存在していたことが分かる。


SOLEVAULT VIEW

Nylon Cortezは、Cortez Familyの脇役に見える。

しかし資料として見ると違う。

レザーだけでは見えないものが見える。

同じ設計。

異なる素材。

異なる選択肢。

そこには初期Nikeの商品開発の考え方が残っている。

有名な一足を残すだけでは、1972年のNikeは見えてこない。

Nylon Cortezのような一足を戻していくことで、当時のラインナップ全体が立ち上がってくる。


ARCHIVE DATA

MODEL|モデル名: Nike Nylon Cortez

PERIOD DESIGNATION|当時の商品表記: NYLON CORTEZ

YEAR|確認年代: 1972-1973

ROOM|分類: RUNNING

TYPE|用途: Running Shoe

UPPER|アッパー: Nylon Upper

SERIES|シリーズ: Cortez Family

RELATED MODELS|関連モデル:
Cortez
Super Cortez
Leather Cortez
Leather Cortez I
Nylon Cortez I
Leather Cortez II
Nylon Cortez II
Suede Cortez Deluxe

BRAND|ブランド: Nike

ORGANIZATION|当時の組織: Blue Ribbon Sports / Early Nike

SOURCE STATUS|資料確認状況: DOCUMENTED / PARTLY CONFIRMED


CURRENTLY CONFIRMED|現在確認できていること

1972-73年のBlue Ribbon Sports / NikeカタログにNylon Cortezの名称が掲載されている。

Nylon CortezはCortez Familyの一員として展開されていた。

また同時期にはLeather CortezやSuper Cortezなど複数の派生モデルが存在していたことが確認できる。


CURRENTLY UNCONFIRMED|現在未確認のこと

正式な発売時期。

品番。

当時価格。

製造工場。

全カラー展開。

Leather Cortezとの詳細な構造差。

Nylon Cortez IおよびNylon Cortez IIとの正確な仕様差。

これらについては追加資料による検証が必要である。


SOURCES|資料

Blue Ribbon Sports / Nike Product Catalog, 1972-1973
Nylon Cortez、Super Cortez、Leather Cortez、Cortez I / II、Suede Cortez Deluxe等の掲載を確認。

SOLEVAULT Cortez Family Research Archive
1972-73期Cortez Family構成の整理・比較資料。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次